小林 義明写真展
「光の色・風の色2」
(ひかりのいろ・かぜのいろ2)
撮影記
会場の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
小林義明さんの写真展に行ってきました♪
小林 義明写真展「光の色・風の色2
              (ひかりのいろ・かぜのいろ2)

会期:2017年4月5日(水)〜 4月17日(月)
場所:リコーイメージングスクエア新宿
   (ペンタックスフォーラム)
開館時間:10:30〜18:30 (最終日16:00終了)
休館:火曜日
交通:■JR線・小田急線・京王線「新宿駅」西口 徒歩約8分
   ■東京メトロ 丸ノ内線「西新宿駅」 徒歩約7分
   ■都営地下鉄 大江戸線「都庁前駅」A1出口 徒歩約5分
住所:東京都新宿区西新宿1-25-1
   新宿センタービルMB(中地下1皆)
電話:03-3348-2941 
FAX:03-3345-8076


5年ぶりの写真展。
光の色・風の色の第二弾!
北海道の自然を通して感じるものは?

 
会場は、リコーイメージングスクエア新宿
新宿西口から都庁方面へ向かう途中にある。
ペンタックスフォーラムといった方がピンとくる方も多いかもしれない。

会場は長方形の2室に別れた形で50点の写真が並んでいる。
1室はダークグレーのカーペット、もう1室はフローリングなので
トーンは同じでも少しばかり雰囲気が変わる感じである。

  
今回の写真展は8章の文と写真で構成されている。
大まかには春夏秋冬といったところだがご存じのように
四季も月替わりのようにパッキリと「ハイ、今日から春!」と変わるものではない。
そんなゆっくりと移ろいゆく変化をまとめた、といった感じだろうか。

以下は、写真と共にあった文章である。
ただし、行間や改行はあえて詰めてあるので
ぜひ会場で行間にある”想い”を読んで作者と共有していただければと思う。

ポッと 光が差し込みました
みんなが待ちわびた 春が来たのです
森の中まで照らした光は
みんなを主役に変えてしまいます
うれしいな うれしいな
風が森に知らせます
おめかしの季節だよ
赤や黄色の彩りがきれいです
いきものたちは
実りの色に歓喜します
でも だんだん寒くなっていきます
しっかり食べて
しっかり冬越しの準備をしなくては

 
光が暖かく大地を包みます
あっ なんか気持ちいいよ
足元から芽を出した草花は
よろこびに溢れ 色とりどりに輝きます
風には草花の香りが加わって
あなたの心を優しくします
寒くなって 白いものがやって来ました
硬くて 冷たいもの
ふわふわ 空を舞ってくるもの
南行きの途中に立ち寄るもの
だんだん実りの色もなくなって
茶色や白ばかりになっていきます
そう もう冬がやって来ます
 
風が葉を揺らし 光が煌めきます
暖かく優しい風が頬を撫ぜ
緑の風が香ります
森は優しくこどもたちを見守り
みんなすくすく育っていきます
暖かくて気持ちよいので
ついウトウトしたくなります
マイナス25℃の朝
風が吹くと 顔が 手が 足が
ビリビリします
寒いです 痛いです
霧氷がびっしり
みんな真っ白に化粧しています
でも タンチョウは水の中でのんびり
寒くないの?
 
あっという間に過ぎる夏
ちょっと暑いけれど
みんな力いっぱい楽しみます
どこまでも続く 広い空 広い海 広い大地
そこは光と風が溢れるところ
いのちの溢れるところです
一面の雪
しんしんと積もり すべてを隠します
どこも美しい景色に変わります
白はすべての光が混ざった色
みんなが仲良くすると
きっと世界もきれいになれます
光は世界を照らし 風は世界をめぐり
優しくみんなを見守っています
明日もまたこの景色に会えますように


伺ったのは初日。
この日は桜が満開手前の晴天!しかも翌日から下り坂予報。
ネイチャーを撮る方ならわかると思うが、
東京でさくらを撮るにはこの日がワンチャンスというわけだ。
ご本人も当然気がついており、「桜を撮ってから見に来て」と宣伝されていた(笑)
案の定と言うべきか??! お邪魔した午後からは業界の知り合いの方々が多く、
そうでない方は遠方での撮影を予定されているか、
写真展巡りでたまたま訪れた方が多かった。

しかし、こういう機会でないと会うことのない方たちと会えたようで
今の話から昔話までいろいろと花が咲いていたようだ。
今回の作品たちは、作者の日常で出会った景色たち。
よくある風景の中でも花の咲き加減や光の明暗などで心に響く時がある。
そんなふと心惹かれるとき、風や匂いや
暖かさに寒さといった五感がはたらいていないだろうか?
もしかすると忙しいこのご時世、「春だなぁ」と思うものの
その切っ掛けとなった感覚には無意識ということもあるかもしれない。

普段から”自然”に身を置く作者は丁寧にその変化を汲み取り、
その時の感覚と共に写真という形にしたのがこの作品群である。

日常の何気ないような景色もあるが、中には非常に珍しい、
もしくはもう二度と見ることのできない風景も収められている。
もちろん、初めての旅先で幸運に出会える場合もまれにあるが
日々、野山を歩き回り自然と向き合っているからこそ
幾種もの珍しい光景と出会えたのだろう。

右は「花の咲き渡る場所に鹿がいる」”珍しい”写真。
この説明だけだと一般的には、
「うん、だぁね。だから?」となることだろう(笑)
しかしこの場所の普段は靄っているか、
陽炎が立っているのが常・・・という場所。
スッキリとした見晴らしのこの瞬間、
作者は何かしらを感じ取ったのだろう。


また、上部にある雪化粧をした山と晩秋の湖の写真も
今後同じようなコラボレーションがあったとしても
手前の木々の成長によっては
同じようには撮れなくなるだろうということだった。
その瞬間に立ち会える
まさに一期一会というものである。


  
それから会場では、
今回の作品からチョイスされたポストカード(8枚入り)と
写真集「いのちの景色 釧路湿原」を販売している。

単体でも、もちろん購入可能だが
写真集とポストカードのセットの場合は
セット価格でお得になっているようだ。
おまけに、おなじみトンボ日記撮影(笑)
来場されたトンボの田中さんが自身の日記用にパチリ。
会場にいると必ずと言っていいほど
「写真を一枚いいですか?」のあとは「どこで撮る?」「・・・(えーっと、、、)」
のやりとりを見ることとなる。
撮る側もある程度の検討をつけてはいても、いざとなると迷ってしまうのだ。
もちろん、他人事でなく私も例外ではない(苦笑)

この時はきっと、「じゃあ、案内ハガキの写真の前で。」となったのだろう。
自然を育む光や風。
風はもちろん、光も見えるようでいて実は頬を撫でる風のように
別の何かによって視認していると感じているのかもしれない。
しかし確実にそこにあり、時にやさしく、時に厳しく
地球の生きとし生けるものを見守っているのだろう。

こちら(↓)は会期中の、インフォメーション。
会期中の土日にはギャラリートークを開催。
1日1回予約不要・参加無料となっている

そしてこちらは(↓)大阪会場の写真展のご案内。
会期中の28、29日にはギャラリートークも開催予定だそうだ。
東京とは、また違った展示らしいので乞うご期待!
日時: 4月 8日(土)・ 9日(日)
4月15日(土)・16日(日)

各日 15:00〜  
会場: ギャラリースペース
 
会期: <第一回>7月 1日(日)〜7月28日(金)
<第二回>7月29日(土)〜8月25日(金)
場所: リコーイメージングスクエア大阪 ギャラリー
開館時間: 10:30〜18:00 (最終日15:00終了)
休館: 日曜・祝日・指定休日
交通: ■地下鉄堺筋線「長堀橋」駅「1番出口」 徒歩2分
■地下鉄長堀鶴見緑地線「長堀橋」駅「1番出口」 徒歩2分
住所: 大阪市中央区南船場1-17-9 パールビル2階
TEL: 06(6271)7996
ギャラリートーク
日時: 7月 28日(金) 14:00〜
   29日(土)  11:30〜(1回目)
          15:00〜(2回目)
会場: リコーイメージングスクエア大阪
ギャラリースペース

 

 

関連レポート   <写真展>  <イベント>
2004.12.10 「東京 Natuer Snap」 2003.10.16 FoxFire in 昭和記念公園
2005.05.15 「東京 Natuer Snap 2」 2004.01.24-25 FoxFire in 精進湖ツアー
2005.09.24 「東京 Natuer Snap 3」 2004.04.04 FoxFire in 神代植物公園
2006.09.01 「しあわせの時間(とき) 2004.10.31 FoxFire in 昇仙峡
  
日帰り紅葉バスツアー
2007.03.01 「富士の気配−水の育む命− 2005.08.20 FoxFire in 明野村
  日帰りひまわりバスツアー
2007.03.03 「富士の気配−水の育む命−」トークショー 2007.11.10 御岳渓谷撮影会
2009.04.03 SPOTサロン編
「いのちの景色-釧路湿原-」
2009.11.14_15 「富士山・紅葉撮影ツアー」
2009.04.07 CANON Sタワー編
「いのちの景色-釧路湿原-」
2009.04.12 「いのちの景色-釧路湿原-」トークショー
2012.01.26 「いのちの景色-北の大地から-」
2012.02.01 「いのちの景色 タンチョウ物語
たんたん夫婦の部屋TOPへ