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私が会場に到着したのは開園15分前。
そのころはもうすでに多くの方が来場されていた。
到着早々に撮影した時はまだ少しばかり後方座席が空いていたのだが、
そのあともポツリポツリと席が埋まっていた。
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開演し、小林さん登場!
左の写真は、「なに撮ってんだよ〜」というわけではない。(笑)
司会の方にプロフィールを紹介していただいている間、
緊張して少し固まっている場面である。(^^;
今回のトークショーは主に写真集に沿った撮影談。
苦労話やハプニング、または裏話など、
”この写真”に至るまでのいろいろな話が繰り広げられた。 |
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いよいよトークショー開演。
スクリーンに映し出されるスライドとともに
撮影秘話(笑)など解説が始まる。
ご本人にとっては、秘話ってほどでは・・・
と思うところだろうが、聴く側としては、
滅多に見ることができない舞台裏を
覗きみるようなものかもしれない。 |
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道東へ移り住んで2年。
その間に出会った”いきもの達”との感動を
今回の写真集に綴ったという。
めがけて会いに行ったというのではなく、
散歩の途中で、出会った感動である。
それは、確実に出会えるわけではなく、
時には、カムイ(神様)の贈り物ではないかと
思ってしまうほど滅多にない素敵なシーンと
偶然にも出会ってしまう瞬間だという。 |
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そのひとつひとつとの出会いで得た喜びや
見聞きすることで感じた危惧感など
良いこともそうでないことも、
ご本人の飾らない言葉で語り続けられた。
今回の写真集をはじめ、写真展やトークショーは
ご本人の感動のおすそわけとともに、
人と自然との付き合い方への
メッセージが込められていたようにも感じた。 |
時には、「このあたりに・・・」など
レーザーポインターで指し示したりしながら、
その時の場面をなるべく想像しやすいよう
時折、細やかな説明がなされていく。
写真の説明ももちろんだが、
その撮影経緯から横道にそれて
「北海道の現状」に話題が移ることもしばしば。
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自然界と向き合うといろいろな”連鎖(影響)”を
見聞きすることが多い。
中には自然界全体の変化もあるが、
人為的なものも少なくはない。
旅人としては「楽園(楽しい地)」であったとしても
さまざまな環境変化があることは、
自然が残ると言われる北海道においても
例外ではないということなのだろう。 |
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その自然界の連鎖(影響)を少しご紹介。
右は普通に見える福寿草である。
しかし、ここは一時かなり数を減らしたものの、
復活した群生地なのだそうだ。
クマザサが茂り日照不足となったため
全滅の危機かと思われつつも、
その後、鹿がクマザサを食べることで
日当たりが良くなったことから
ふたたび数を増やしたという。
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このクマザサは、人の手が入った場所に茂るという。
逆に手つかずの場所はシダ類が生息し(右)、
古来の姿を保っているという。
また、ホザキシモツケソウ(左)は、
人の住む場所と自然との間に存在するもの。
それはまるで緩衝の役割を担っているのではないかと
思えてしまうくらい、見事に境界を作るらしい。
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チェックをしたわけではないが(笑)
たぶん写真集のほぼ全カットについて
説明がなされていたと思う。
中には掲載されていないものも数点。。。
しかも、横道に逸れながら・・・なので
しっかりと予定時間オーバー。(笑)
しかし、後ろで見ていた限りでは
離席を余儀なくされる方(主に自然現象 苦笑)以外、
席を立つ気配はなかった。
途中、いきなり解説ペースが速くなったことに
お気づきになった方もいたかと思うが、
その時には、スタッフの方に
散々”巻き”を入れられていた頃である。(笑)
そんな中でも途中で切り上げることなく
最後まで説明を続けてくれたことに、
参加者のひとりとして感謝カンシャ!である。(^_^) |
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写真集の構成としては、
花や動物・昆虫はもちろん、
これらが生きる風景全てに至っている。
釧路を代表する丹頂鶴や、雪景色はもちろんのこと
中には釧路湿原で見つかった稀少な花であったり
”赤”の少ない黄色の秋景色であったり、
自然のなせる神秘的な風景が収められている。
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また、一般的にはきれいとは言い難いシーンも
「見せて(撮らせて)もらっている」者として
真摯に受け止め、自然のひとつとして
きれいな景色同様に収められている。
しかし、撮影者の人柄を投影しているのだろうか。
さほど嫌な印象は受けないところが不思議である。
もっとも、人それぞれに好き嫌いの限度が違うので、
気分が悪くなりそうな方は、サッと流すのもひとつかと。(笑) |
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上の写真は焼けた空と水面に映る風景。
そんな瞬間に、ミンクが獲物を加えて
飛び入り参加(笑)したのだそうだ。<右 拡大
こんな予想外の出会いに感謝しつつ、
いつも多くを願わずに向き合っているという。 |
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左の写真は一本の大木。
・・・だけだと思いきや!
実は、幹の先端にフクロウが居るのである。
写真展会場には大伸ばしの写真が飾ってあるのだが、
なるべく見上げるような現場の雰囲気を
味わってもらいたいという意図があるそうだ。
そして、下は夜行性のモモンガ。
しかし、この写真は日中であり、珍しい光景なのだそうだ。
どうも、用を足しに出て来たところらしいのだが、
その後も見ていると、巣に戻って来てからもジッーと
こちらを見ていたという。
たぶん撮って欲しかったんだろう!と
なんともシアワセ思考な撮影者である。(笑)
左下は、こちらに気づいて隠れているつもり。(苦笑)
「早くどっか行かないかなぁ・・・(ドキドキ)」と
身を固くしてジッとしているところを、
ゆっくり撮っている人がいたらしい。(笑)
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左は、枝を”走る”小鳥である。(笑)
想像するに、、、そんな長時間では
なかったであろう瞬間の出会いを
記録の、記念の、思い出のひとつとして
写し留めていく。
ちなみにこのカットは、写真集には載っていない。 |
右は黄葉の残る霧氷の風景。
しかし他のカメラマンの話によると
この10分後にはもうこの風景はなかったという。
その代わりといってはなんだが
良い位置に丹頂鶴が訪れていたらしい。
どちらも撮りたい風景ではあるが、
都合良く撮れるものではない
まさに一期一会といったところなのだろう。 |
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白鳥に連なるオオヒシクイである。(左)
群れを作る習性のあるオオヒシクイにとって
「周囲に大勢いる」という環境が安心できるのだろうか。
白鳥の群れに一匹のオオヒシクイというのも
さほど珍しくはないらしい。
しかし、すでに同種で群れをなしているにもかかわらず
白鳥の後をお行儀良くついて回る姿は
珍しく、そしてユーモラスに映ったということだろう。
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スライドショーの最後は、
番外編ということで、
最近の釧路と言えば・・・の、
ラッコのクーちゃんである。(^_^;
ミーハーなのか(笑)、動物的興味なのか、
しっかりと写真に収めてあった。
写真が出たとたん、会場のあちこちで
笑い声が・・・(笑)
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なんと!約2時間半にわたる
トークショーも無事終了。
しかし、多くの方は
アレ?と思われるものの
長い!と感じる方は
少なかったのではないだろうか?
(いや、長かったって?!笑) |
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トークショー後は写真集の販売とサイン会。
ひとりひとりの方と挨拶を交わし、
丁寧にサインを書いていく。
長い列ができ、なんだか有名人みたい・・・
もとい!(笑)本当に有名人です。<キッパリ!
しかし、毎度こうやって撮らせてもらっているので
なんだか不思議な光景にも見えてしまった。(笑) |
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大幅に時間延長したトークショーもあっという間に終了。
いろいろなメッセージを含んだ数時間だった。
その後に写真展会場の写真を眺めた方も多かっただろう。
そして、改めて見た方にとっては、前回とはまた違った息吹をそこに感じたのではないだろうか。 |
■写真展<キヤノンSタワー>
小林 義明写真展「いのちの景色−釧路湿原−」
期間:2009年4月7日(火)〜5月11日(月)
月〜金 10:00〜17:30
日曜日、祝日休館
会場:キヤノンSタワー2F オープンギャラリー
東京都港区港南2-16-6
TEL03-6719-9021
JR品川駅港南口 徒歩8分
京浜急行品川駅 徒歩10分
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そして、こちらはCANONサークル紙に掲載された
「いのちの景色 春恋し」である。
写真集と同じテーマの一環のようだが、
少しパパ目線の趣向である。(笑)
なぜか大の字に立ったので(なぜに?苦笑)
ババーン!という感じにデフォルメして
Fisheyeのパースそのままである。(^^ゞ
でも写真展でなく?、ここで?、ババーン!なのか?!
なんとなく、先日写真展会場の方で
大の字をリクエストしたからのような気もするが・・・
その時でなく、なぜここで??というのが
なんともオチャメなところである。(^_^;
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写真の中にセリフがあり、
端的に表現すれば、写真絵本。
発売中の写真集大で、ハードカバー。
すこぉし厚みのあるページの装丁が
サークル紙をめくっている時にふと浮かんだ。(^_^) |
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