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会場は、PHOTO GALLERY UC。
御徒町と湯島が最寄り駅で湯島よりに位置する、
プロラボ「(株)ユニバーサルカラー」内に併設されたフォトギャラリーである。
スペース的に広いとは言えないものの、落ち着いた雰囲気で、
見せ方次第ではゆったりとした気持ちにさせてくれる会場である。
場所は、少し商業エリアと離れているためわかりにくいかもしれない。
目印としては、「黒門小学校」の横手になる。
御徒町から向かうには、まず松坂屋を目指そう。
本館と南館の間の道路を、中央通りを渡りまっすぐ湯島方面へ進むと
黒門幼稚園(小学校と併設)が左手に見えてくる。
その先角を曲がり、黄色いKODAKの看板が目印のビルが会場である。
事務所風の佇まいなので、見過ごさないように。
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こちらの写真展も、ポートレートギャラリーでの写真展と同じく、
写真とエッセイで構成されている。
地元に定住し身近になったタンチョウは四季を通じて撮ることができる。
そういった環境からか、確実に見られる場所よりも、
より自然社会に近い状態で出会うことに魅力を感じるようになったという。
また、優雅な姿だけではなく生き物としての生態も追い求め撮り続ける。
そうして、これまでの作品を「タンチョウの一年(1サイクル)」として
まとめた物が今回の写真展である。
春を待ち、恋をし、子を産み育て、やがてまた冬を過ごす
そういった生のサイクルを追いながら、
人間界の近くに居るタンチョウ達の現状や生態をエッセイにまとめている。
普段から、たぶん毎日と言ってもいいような頻度で出会っているからだろうか。
バリエーション豊富な写真で物語をつづり、
生き物好き、自然大好き!な視点から切り込んだエッセイが書かれている。 |
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場所柄と時間的なこともあり、来場者は比較的ゆったりと見られる状態だった。
とはいえ、目指して来ることの方が多いだろうから、団体や示し合わせて来るか、
よほどかち合わない限りは、大混雑!にはならないのではないかと思う。
しかし私が居る間には、ひとり二人の少人数でテンポ良く入れ替わりに来場者が来られていた。
また、前回の写真展で「エッセイの字が小さい!」との声に応えて、今回は虫眼鏡が用意されている。(笑)
特に今回のエッセイは字が小さめなため、多くの人が利用されるのではないだろうか?
↑でもわかるように結構な倍率のようなので、心許ない方もどうぞご安心を!(^^)
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タンチョウが特別天然記念物並びに絶滅危惧種となっていることはご存じのことと思う。
しかし、農作物の食害で害鳥と認識されていたり、
住処の確保が困難で人のすぐ近くに営巣していることなどは、
一般的にはすぐに思い至らないものかもしれない。
今回の写真展では、優美な姿への憧憬はもちろん、
野生動物としての厳しさや不思議な生態など、
ネイチャー写真というより、ドキュメンタリーといった要素も見受けられる。
「タンチョウの日常」ともいえる写真群だけに、
写真そのものだけでは作者の言いたいこと全部は伝わってこない。
エッセイにある説明や、作者の想いが最後のひと色を加え、
深みのある作品に仕上げているように思う。
たぶん、”きれいな写真”も数多く撮っているのだろう。
しかし、それらよりも何気ない風景で
野生の生き物としての切り口で見せてくれるのが
なんともご本人らしい!!と思ってしまうのは私だけだろうか?
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建物に入るとまず目に飛び込んでくるのが左の写真。
真っ正面にドでかいサイズで掲示してある。
紙面上部には写真展タイトル・・・。
どうみてもポスターに見えてしまう。(笑)
しか〜〜し!!右下をご覧あれ。。。
これも、しっかりとフォト+エッセイの”作品”である。(^^; |
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いのちの景色 2012年バージョン(?)第二弾。
切り口はそのままに、少しばかり的を絞った写真展である。
第三弾はあるのか?!はたまた、来年のスタイルは?!!
今後に乞うご期待!!と行きたいところである。(^^)
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最後に、サプライズインフォメーション。
ポートレートギャラリーで行われた「いのちの景色 北の大地から」が
2月18日より朝日新聞東京本社2階 ギャラリーにて展示がはじまる。 |
会期: |
2012年2月18日(土)〜 |
場所: |
朝日新聞 東京本社 2F |
交通: |
■地下鉄大江戸線築地市場駅
■東京メトロ日比谷線築地駅
■都営浅草線東銀座駅
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住所: |
東京都中央区築地5-3-2 |
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