岡嶋 和幸写真展
  「彼方の森を泳ぐ撮影記
内部の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
岡嶋和幸さんの写真展に行ってきました♪
岡嶋和幸 写真展 「彼方の森を泳ぐ
会期: 2013年10月15日(火)〜10月27日(日)
場所: アイアイエーギャラリー
開館時間 12:00〜19:00
(最終日は17:00まで)
休館: 月曜休館
交通: 東京メトロ日比谷線・小伝馬町駅より徒歩4分
JR横須賀線・総武快速線・馬喰町駅より徒歩4分
住所: 東京都中央区日本橋小伝馬町17-5 7ビル1F
電話: 03-6661-7170

ひとり分の人生。それは身体のどこかに記憶の森として点在する。
常に感じる所にあったり、奥深く隠れるように存在したり・・・。
彼の人は20年前の森を探すべく、己の内に魂を飛ばした。
やがて見つけたその森で、
20年前の自分を泳ぐように追いかける。
そう、好奇心と少しばかりの不安と共に。


ペア写真展のひとつ。
日本橋小伝馬町にあるアイアイエーギャラリーである。
もう一方は、八丁堀にあるブライトフォトサロンでの「記憶の森に紡ぐ」である。

アイアイエーギャラリーは
ちょうど、日比谷線小伝馬町とJR馬喰町の中間といった
大通りから少し奥まった静かな場所にある。
最寄り駅の地下から上がった時に方向を少し考えてしまう感があるため
以下に最寄りからの順路を記したのでご参考に。
ちなみに、都営新宿線 馬喰横山駅も地下道でJR馬喰町に繋がっている。
地下鉄日比谷線小伝馬町駅からは2番出口から地上に出て右に向かい、
一本目の角がつけ麺屋。そのまままっすぐ進んで次の信号を右に曲がる。
「紅」というカフェを右手に見つつ、
「峰澤ビル」の葵の御紋を目指して正面にまっすぐ歩く
峰澤ビルの左側の道に入り、左手に「ダルビッシュ」という食料品店
右手に理髪店が見えてくれば、もうすぐ。
1階に「7」と書いてあるビルの1階がギャラリーである。
JR馬喰町駅からは、2番出口から地上に出て右を見るとデニーズがあり、
デニーズを右手に見つつ少し歩くと右手角にファミリーマート。
そこを右に曲がり、龍盛餃子館と跳馬らーめんの間をまっすぐ。
次の交差点の左手道路向こう角にさとうストア。自動販売機と灰皿が目印。
さらにまっすぐ進んで次の角を左に曲がるともうすぐ。
十六文そばの看板が左手に見えたら、その先がギャラリー。
こぢんまりと落ち着いた空間に、
心地よい間隔で写真が並んでおり、
これでおしゃれなテーブルと椅子、
そしてカフェオレやコーヒーがあると
さながら小さなカフェテリアといった雰囲気である。
 
 
 
  フィルムの現像プリントに白マット銀枠の額装。
  白い4つの壁面に余裕を持った間隔で
  配置がなされている。
  見えようによっては写真だけが浮き出て
  より一段とゆったりとした印象となっている。

  プリントは、自家プリントで
  フィルムの状態の悪いものもあり
  苦労されながらも綺麗な仕上げの写真が並ぶ。。
 
 
 
お邪魔したのが初日の開場直後ということもあって、
目指してくる場所ながらも来場者の方々がいらっしゃった。
大半の方が、もう一つの写真展を見てこられたか、
確実に行く予定の方々で、すでに両方をご覧になった方は、
興奮を抑えきれずに、、といった感じで作者とお話されていた。

 
来訪されたお知り合いの方に
「20年前ですよね、、これ。」と尋ねられ、
「そうだけど、自分の中では”今”なんだよねぇ。。」と
風化していない感覚をどう説明しようかと少し迷っているようにも見えた。
何となく、なんとな〜くだが、まだ完結されていない故に、
ご本人の中では”現在進行形”なのかもしれない。

  
こちらの写真展は、20年前に撮ったロシア。
スナップから始め、次はポートレートと視点を変えながら
撮りためていた写真達である。
ポートレートに至っては、旅先で知り合った人から人へと
リレーのようにかなりの人数を撮っていったそうである。
20年前のフィルムでのプリントは、
作品自体に時代を感じさせる映り込みが少しあるものの、
今の時代といっても遜色ないといっても良いのではなかろうか。

今まで温められてきた作品達。
きっと、巻き戻った感覚とほんのちょっぴりの懐かしさを抱きつつ、
しばしの散策を楽しんだことだろう。
「あ、これ…」「そう、あの時は…」「こういうことも…」
などと当時の感情、感覚、あの場の空気へと
タイムトラベラーになっていたに違いない。

余談であるのだが、実はこのTOPの画像と
写真展の案内写真(上)は同一ではない。
写真展を見て、自分の感覚になぞらえて選んでみた。
現在から過去、物理世界から精神世界へと誘っているような
そんな印象が浮かんだのが理由である。

ペア写真展のひとつ「20年前」。
現在と変化がないとしたら、それはどういうことなのか?
変化しているなら、どこが?どういう風に?
答えの鍵は、ご覧になったあなた。
さて、どのような鍵が心の中から出てくるのであろう。


  

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