岡嶋 和幸写真展
アイルランド紀行
  
リングオブディングル
撮影記
岡嶋 和幸さん編
内部の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
デジ侍の一人、岡嶋和幸さんの写真展に行ってきました♪
岡嶋 和幸写真展
アイルランド紀行 リングオブディングル

   期間:2007年03月12日(月)〜03月17日(土)
      AM10:00〜PM6:00 (最終日PM4:00まで)
      日曜休館
       
  会場:京セラ・コンタックスサロン東京
      東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館7F
      TEL03-3282-7571
      JR「有楽町駅」下車すぐ

初めてと言ってよいであろう、岡嶋さんの写真展。
「岡嶋和幸&PHOTOS+1 写真展」ということで、グループ展の一環ではあるものの
岡嶋ワールドがクローズアップされている。

今回の写真展会場は、「京セラ・コンタックスサロン東京」。
会場は、凸状形をしたメインスペースが広々とした空間である。
また、黒い壁面に、ほど良いライトアップで
あたかもホテルラウンジさながらの重厚感を醸し出している。

場所は有楽町駅前にある東京交通会館の7Fと、
ややアクセスが良いような悪いような・・・といったところだが(笑)、
会場内の雰囲気といい、エレベーターで上がることもあり、
なんとなく、隠れ家に来たような気分にもさせられる。
  
  
 
ここを目指して来場されるみなさま。
他に目的とする場所がないので、100%写真展目的といって良いだろう。
中には、階下にあるパスポートセンターでパスポートを作りに来た方が
時間つぶしのために会場に来られたという。

”時間つぶし”といってしまっては作者に失礼だろう!
と思われる方もいらっしゃるだろうが、この方は写真を趣味としない方。
誰かからなにか写真展があると聞いたから・・・と来られたらしい。

しかし奇遇なのは、「アイルランドに行きたいから」パスポートを申請されていたのだ。
今回、作者は「写真好きの方ももちろんだが、まったく関係しない方にも見てもらいたい」
という希望を持っているため、まさに嬉しい悲鳴ならぬ
嬉しい雄叫び(?!)だったのではないだろうか。(笑)

  
今回も来場者の中に、見知ったお顔が。。。
この日は、デジ侍のたかはしじゅんいちさんと土屋勝義さん。
このお二人は、小林義明さん・清水哲朗さんの写真展から
ずっと初日の会場でお会いしている。(^_^)

それと、CAPA誌の「写し屋の肖像」の
シャツ投げでお馴染み(?)の吉村和敏さん。
吉村さんは4月の中旬から
現在、デジ侍の清水哲朗さんが写真展をされている
フォトエントランス 日比谷にて写真展をされるそうだ。

それから、デジタルフォトの福島さん。
福島さんは2004年のレポートにご登場いただいており、
久しぶりにお会いした。(^_^)


他にも多くの作者のお知り合い方がいらっしゃっていたようだ。
今回の作品は、文字通りアイルランドでの作品。
そのアイルランドの南西に位置する「ディングル半島」が舞台である。
近くにある「リング・オブ・ケリー(ケリー周遊路)」にちなんで、
今回の旅を「リング・オブ・ディングル」と名付けられたという。

作品の醍醐味はなんといっても、
中判かフルサイズかと思えるくらいの階調の豊かさと解像感。
じっと作品を見入っていると、
実際にその場にいる錯覚さえ起こしそうである。
また、今回の作品は一見モノクロに見えるものが多い。
しかし、よく見ると色彩は残っており、
それが作品に生命を与えているようにも見える。

今回、作者の眼には会場にあるままの風景が見えたという。
しかし、カメラで撮ったままでは、全く違った写真である。
その写真を基礎に心にあるフィルムを焼き付けていったのが
今回の作品群である。

多くの方にとって、アイルランド、
しかも、その一地方のディングルは
馴染みが少ないといってもよいだろう。

今回、作品を見て「行ってみたい!」と
思ってもらえるなら本望だという作者が、
受け手に優しい配慮をしてくれている。(^_^)

会場奥の壁面にはディングルについての説明が、
各作品にはキャプションと共に、撮影ポイントが記されている。
この作品たちに恋をし、現地へ赴き、そのポイントに立った時、
この会場の風景に対面できるのだろうか。。。
最初に述べたように、今回の写真展は個展ではなく
グループ展の趣向の一環。
PHOTOSの一人ずつが順番にメイン出展し、
残りのメンバーが応援出展するという形である。
ここに、「面白い!」とゲスト参加されているのが、
佐藤仁重さんであり、「PHOTS+1」ということである。(^_^)

メンバーの順番は岡嶋さんが最後ということなので、
今後の展開が楽しみである♪
最後はちょっとおまけネタとお得ネタ♪(笑)

会場のほぼ中央にソファーテーブルがあるのだが、
このスペースに「土屋勝義VIPラウンジ」なるものが出現!
なぜなら、置いてある誌面は岡嶋さんの記事紹介なのだが、
表紙は土屋勝義さん撮影なので、閉じてあると、
土屋さんのコーナーのようにも見えてしまうのである。(笑)

このコーナーには岡嶋さんの他の作品ファイルや
今回に合わせて作られた(すでに完売)写真集も置かれている。
ちょっと座りづらい雰囲気もあるが、
シャイな作者は、ぜひ手にとってほしいと思っているハズ!(笑)

最後に、お得情報♪
会場の受付横には、写真展の案内ハガキと共に、今回の作品絵はがきや、
CAPA誌「写し屋の肖像」のブロマイド絵はがきが置かれている。
「ご希望の方にはわたしのサインをさせていただきます」
ということなので、お声をかけにくい方は、
サイン希望を話をする切っ掛けにしてもよいかもしれない。(^_^)
めったなことではサインをしない作者なので、サイン入りはレアものかも?!(笑)
魅せる(見せる)ことには人一倍、強い情熱を持つ作者。
今回も見応えのある作品が、しっとりと落ち着いた空間を作っている。
このような言葉を私が言うのもおこがましい限りだが(苦笑)、写真うんぬんという前に、
作者の心がドンッと伝わってくるので”見応え”としか表現のしようがない。
しかし、それぞれは過剰な主張はせず、ただあるがままに・・・
その静かなる個々の主張が混じり合い、大きくそびえ立つ山のように、そして広大な海原のように
会場の中央で圧倒的な存在感と化している。


  

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