岡嶋 和幸写真展
  「afterglow撮影記
内部の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
岡嶋和幸さんの写真展に行ってきました♪
岡嶋和幸 写真展 「afterglow
会期: 2012年11月2日(金)〜 11月15日(木)
場所: THE GALLERY
開館時間 10:00〜19:00
(土日祝は18:00/最終日は17:00まで)
休館: 月曜日
交通: JR八丁堀駅B4出口から徒歩5分
東京メトロ日比谷線 八丁堀駅B4出口から徒歩5分
住所: 東京都中央区湊1-8-11
千代ビル4F(日本写真学院内)
電話: 03-3523-0545

イギリス・スコットランドのモノクロスナップ。
フルアナログによるスクエアサイズの写真展。

自室を飾ろうと撮られた写真達は・・・。


2012年の写真展のひとつは、
日本写真学院内にあるTHE GALLERYでの開催。
八丁堀にあるビルの4Fにエレベーターで上がると
入り口からすぐ見える「白い小部屋」である。

場所的には出口を間違えると判りづらいのでご注意を!
まずは、八丁堀駅からB4出口を目指し、
出口階段を上がった目の前の横断歩道を川に沿って渡る。
渡ったらそのまま川沿いの道路を進み、初めの横道を左折。
道なりにカーブになっているところにある、銀色の階段のビルである。
会場内には、フィルム・銀塩プリントで
約20cmスクウェアのモノクロ写真が物静かに並んでいる。
部屋自体は白一色の明るい部屋なのだが、
そこにアンダートーンの小さな写真が並ぶので、
全体的に落ち着いて控えめな印象を醸し出している。
  
 
 
「自分の部屋に飾る写真を撮ろうと旅に出た。」
心のままにまかせシャッターを切ったことだろう。
風景・植物・人工物、幾何学模様や光にディテールetc...
言葉にしてしまうと統一感がないように見えてしまうそれぞれの”心”が
「彼の地の息づかい」としてひとつのブーケにまとめられている。
ストーリーがあるわけではない。
ただただ、旅人の心に刻まれた余韻が、移り香のように会場を満たしている。
 
 
今回の写真は全てアナログ。そして”手作り”。
さすがにカメラから作ったわけではないが(笑)
フィルムカメラで撮り、自ら現像し印画紙に焼き付けたそうだ。
そんな写真達は、柔らかくて温かい。
絵柄としてではなく、質感というか空気というかが柔らかいのだ。
軟調・・・といえばそうなるのかもしれないが、イメージ的には
夢の中の鮮明な景色のような、幽霊にでもなってその場にいるような、
「ここに居るけど、私の存在しない世界」といった不思議な感覚である。
 

  
イギリス・スコットランドの写真展。
はてさて、自室に飾る一枚は心に決まったのだろうか?
それともまだ、作者の心は旅先の地を揺蕩っているのだろうか。
ならば写真展が終わる頃、此の地に戻ってくるのかもしれない。
それまではどうか心地よい余韻が続きますように・・・・。


  

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