今回の会場は、水道橋の
「アップフィールドギャラリー」。
ビル3Fにある落ち着いた一室である。
といっても展示スペースなので
白壁に照明といったごく普通の設備であるが、
感想として、入った瞬間
「落ち着いた空気に包まれる」
といった感じなのである。
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2つの部屋から構成される空間には
16点の作品がゆったりと展示されている。
点数としては「少ない」というイメージを
持たれる方も少なくなかったようだが、
圧迫感なく作品を堪能できる
ほどよい点数、、、といったレイアウトで、
実際、目にして少ないと感想を
持たれた方はいなかったようだ。
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場所柄、目指してくることになる会場だが、
この日は、作者の友人知人といった方々が
興味津々で鑑賞されていたようである。
作者曰く、
「好き嫌いの分かれやすいものだし・・・」
ということで(?!)、どうも控えめ〜に
告知をしたとかなんとか?!(笑)
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しかし、やっぱりというか、
そりゃあね!というか、
「どんなのよ?!」と興味と期待を持って
いそいそと来られた方が多かったようだ。
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今回の作品にあるのは「潮(流)」。
個人的な印象でいえば、
「邪魔になりがちな色が外され、
潮の流れのみが写し出されている。」
といった感じだろうか。
また、周囲にあるはずの空や地面も外されているので、
「風景ではなくデザイン」
「海ではなく潮そのもの」といった印象である。
また、黒潮が暖流であることから、
モノクロも温黒調を意識したという。 |
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ほとんどの作品が全面「潮の動き」なので、
作品によっては、
”海の上に立って撮っている”
ように見えるものもあるのかもしれない。
というのも「海に入ってるんですか?」
というフレーズを何度か耳にしたことがある。
さすがに海の上に立てる訳はないので(笑)、
こういう質問になるのだろう。
実際、大判のものなどをジッと見つめていると、
船や橋の上で感じる浮遊感というか、
「引き込まれ感」をふと感じることがあるのは
私だけだろうか。
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それと、潮彩では「色」に対して「薫り」を強く感じたのに対し、
今回は「流れ(動き)」に対して「音」が聞こえてきた。
しかも、モノクロだったせいなのかどうか?
薫りや肌の感覚などはなく、
ちょうどヘッドホンで聞いているような音のみが
脳裏に呼び起こされたのが印象的だった。
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来場者と歓談する岡嶋さん。
潮彩よりもこちらの方が好みという意見も多かったようだ。
「あれと、あれと、これがぁ〜、、、」と作品についての質問も
楽しそうに(イヤ、なんとなく・・・笑)答えているようだった。
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今回は、500部限定の図録付き。
といっても、ハガキ同様に置いてあるので、
もらいに行かなければ手に入りません。
そして、500部がもらわれてしまったら
手に入りませんのでアシカラズ・・・ということです。
ほぼ手作業ということですが、
どっかに頼んだの?というくらい
メチャメチャきれいでかっこいい図録です。
今のところの在廊予定は
18日(月)12〜16時だけのようです。
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黒潮のモノクロームな写真展。
『多彩な自然界のなかに埋もれやすく、見過ごされがちな”在るべきもの”を浮かび上がらせた。』
そんな なにか本質のような、、、根底のようなものを見せてもらった気がする。
まぁ、難しいことは置いておいて、自然の織りなす、すばらしいデザインに拍手!
それを見事切り取った作者に拍手!である。
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