岡嶋 和幸写真展
  「くろしお撮影記
内部の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
岡嶋和幸さんの写真展に行ってきました♪
岡嶋和幸 写真展 「くろしお
会期: 2010年10月15日(金)〜10月31日(日)
場所: アップフィールドギャラリー
開館時間 12:00〜19:00 (最終日は16:00まで)
休館: 会期中無休
交通: JR水道橋駅西口から徒歩3分
東京メトロ半蔵門線 九段下駅出口5から徒歩10分
住所: 東京都千代田区三崎町3-10-5 
   原島第3ビル 304
電話: 03-3265-0320

地元、外房の海モノクロ編!
潮彩と被写体を同じくしながらも、異なる「カラー」を持つ写真展。
潮の音が隠れ家に聞こえるようで・・・。


今回の会場は、水道橋の
「アップフィールドギャラリー」。
ビル3Fにある落ち着いた一室である。
といっても展示スペースなので
白壁に照明といったごく普通の設備であるが、
感想として、入った瞬間
「落ち着いた空気に包まれる」
といった感じなのである。
2つの部屋から構成される空間には
16点の作品がゆったりと展示されている。
点数としては「少ない」というイメージを
持たれる方も少なくなかったようだが、
圧迫感なく作品を堪能できる
ほどよい点数、、、といったレイアウトで、
実際、目にして少ないと感想を
持たれた方はいなかったようだ。
  
  
 
場所柄、目指してくることになる会場だが、
この日は、作者の友人知人といった方々が
興味津々で鑑賞されていたようである。

作者曰く、
「好き嫌いの分かれやすいものだし・・・」
ということで(?!)、どうも控えめ〜に
告知をしたとかなんとか?!(笑)
 
しかし、やっぱりというか、
そりゃあね!というか、
「どんなのよ?!」と興味と期待を持って
いそいそと来られた方が多かったようだ。


  
今回の作品にあるのは「潮(流)」。
個人的な印象でいえば、
「邪魔になりがちな色が外され、
潮の流れのみが写し出されている。」
といった感じだろうか。

また、周囲にあるはずの空や地面も外されているので、
「風景ではなくデザイン」
「海ではなく潮そのもの」といった印象である。
また、黒潮が暖流であることから、
モノクロも温黒調を意識したという。
ほとんどの作品が全面「潮の動き」なので、
作品によっては、
”海の上に立って撮っている”
ように見えるものもあるのかもしれない。

というのも「海に入ってるんですか?」
というフレーズを何度か耳にしたことがある。
さすがに海の上に立てる訳はないので(笑)、
こういう質問になるのだろう。

実際、大判のものなどをジッと見つめていると、
船や橋の上で感じる浮遊感というか、
「引き込まれ感」をふと感じることがあるのは
私だけだろうか。

 
それと、潮彩では「色」に対して「薫り」を強く感じたのに対し、
今回は「流れ(動き)」に対して「音」が聞こえてきた。

しかも、モノクロだったせいなのかどうか?
薫りや肌の感覚などはなく、
ちょうどヘッドホンで聞いているような音のみが
脳裏に呼び起こされたのが印象的だった。
来場者と歓談する岡嶋さん。
潮彩よりもこちらの方が好みという意見も多かったようだ。
「あれと、あれと、これがぁ〜、、、」と作品についての質問も
楽しそうに(イヤ、なんとなく・・・笑)答えているようだった。

今回は、500部限定の図録付き。
といっても、ハガキ同様に置いてあるので、
もらいに行かなければ手に入りません。
そして、500部がもらわれてしまったら
手に入りませんのでアシカラズ・・・ということです。

ほぼ手作業ということですが、
どっかに頼んだの?というくらい
メチャメチャきれいでかっこいい図録です。

今のところの在廊予定は
18日(月)12〜16時だけのようです。
黒潮のモノクロームな写真展。
『多彩な自然界のなかに埋もれやすく、見過ごされがちな”在るべきもの”を浮かび上がらせた。』
そんな なにか本質のような、、、根底のようなものを見せてもらった気がする。
まぁ、難しいことは置いておいて、自然の織りなす、すばらしいデザインに拍手!
それを見事切り取った作者に拍手!である。


  

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