|
2013年初の写真展。
フレームマン.ギンザ.サロンでの開催。
銀座の高速道路の下にある建物「銀座ファイブ」の
2Fにあるギャラリーである。
地下鉄日比谷線は丸の内線を目指して
降りたホームを移動するとわかりやすいかもしれない。
会場のある階は、写真関連の店舗も複数あるので、
看板?を目印にすると判りやすいだろう。
会場は大小二つの空間からなる、
こぢんまりと落ち着いた空間である。
仕切ることが可能らしく、今回は2つの部屋をつなげて
ひとつの会場となっている。
|
|
|
|
|
リニューアルしたばかりということで、
以前に立ち寄られた方も印象が違うのではないかと思う。
白い壁面とダークな色合いのフローリングは、
明るいながらも落ち着いた印象で、
その空間に、一般的住居でも手軽に飾れるサイズの額装をされた
小さめの写真が心地よいバランスで展示されている。
|
|
|
|
|
今回の写真展は、世界各地での旅写真。
風景あり、スナップあり、モノクロ、カラフル、ローキー、ハイキーetc...
さながら、お菓子のアソートといった感じである。
色々という点から、ほかの表現もあると思うが、
色形・質感だけでなく味・におい・食感も含めてのお菓子箱がふと浮かんだのだ。
イメージでいうなら、妖精たちの集いといった感じだろうか、
今までのようなワントーンで大きく纏まった空気感ではなく、
あちこちでさざめいている様な、いろんなオーラが干渉しあうことなく
幾重にも複雑に織り混ざっている感覚である。
|
|
|
|
素直な個人的感想をいうと、「難解」。(笑)
もちろん、良い意味である。
特にここ最近の岡嶋写真展にどっぷりな方だと、
まずは、ちょっと困惑するのではなかろうかと思う。
迷路に嵌まったような・・・、もしくは、
パラレルワールドのような異空間に迷い込んだような・・・
写真がどうこうというのではなく、「私はどこ?」的な、
不思議感が存在しているような気がする。
似たような印象を持たれた方が他に数人いらっしゃったので、
私だけの感じ方というわけではなかったのだろう。
|
|
|
|
|
リニューアルに伴い、今回は日曜日が初日となった。
銀座界隈の写真展ギャラリーは日曜休館が多い。
それと天候やお花見シーズンのせいもあってか、
午後からお邪魔したのだが、
ゆったりとしたペースが主だった。
お昼くらいから出かけて、用事を済ませて・・・
といった感じなのか、
午後遅めになると会場も賑やかに。
岡嶋さんが講師をする教室の
生徒さん方も多く来場されていて、
お互い熱心にあれこれ話しながら見られていた。
|
|
|
|
|
今回の作品の中には、テイストが少し違うものが混じっている感じがした。
もちろん、そういう写真も撮る方だと十分に承知しているが、
所々に散りばめられたこれらが、
独特の不思議感を演出しているのではなかろうか。
ご本人の意図を的確に感じられているかはわからないし、
「いやいやいや、それ同じテイストだから。」かも知れないのだが(苦笑)、
自由勝手に想像するに、”写真展”として一つの世界を創りつつも、
全ての作品一つひとつでも、自己完結しているのかもしれない。
たとえば、ソロプレイヤー同士のセッションのような・・・。
全てが主役級だと個性が立ってケンカしそうなものだが、
うまく、しかも複雑に融け合い、紡がれて、
不確かでいて もどかしく、でも存在が実感できる
オーロラのようになめらかな起伏を織りなしているように感じた。
|
|
|
|
|
|
またひと味違った写真展。
はたして、霧の中からは抜け出せたのだろうか?
その手に、心に掴んだものは?
どこかへ到達したのだろうか、それとも路の途中なのだろうか?
今はまだ、、すべての答えは霧の中・・・である。
|