今回の会場は初お目見えのCO-CO PHOTO SALON。
写真用品全般を取り扱う、銀一がオープンしたフォトサロンだ。
場所は銀座3丁目の銀一があるビルの4階。
ちょうど歌舞伎座の左斜め裏といった位置関係である。
土地勘のない方は、歌舞伎座を目指すとよい。
歌舞伎座を正面に見て左方向に進み横断歩道で道なりに右折。
ここで横断歩道を渡ってはいけない!
そのまま進むと次のブロックですぐビルが見つかる。
通りからの目印は水色地に白字の「GIN-ICHI」のロゴとともに
黄色地に黒文字の「CO-CO」のロゴ。
ちょっとだけ上を注視していると見つけるのは簡単だ。
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会場は鍵型の小ぶりサイズ。
たぶん、満員御礼!になるシチュエーションは少なくないはず・・・。
しかし、白壁に明るめの木目フローリングのためか閉塞感はあまり感じなかった。
まぁ、人が多いとそれなりに、、、ではあるがそこは盛況!ということで。(笑)
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作品は清水さんにしては小さめサイズの写真が、これまた珍しい配置で展示されている。
もう一つ珍しいことが、案内文が手書きということである。
額装は白マットに細めの白縁・黒縁混在となっているが、
縁が細めなことと、どっしりとした適正から少しローキーめの写真が功を奏し
パネルとまではないものの、写真自体を浮き立たせている。
タテヨコ混在、サイズも小さめ、少し大きめという感じだが、
展示の妙技で、パッと見た限りには同一と思ってしまう統一感が場を支配している。
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今回お邪魔したのは2日目。
会期が長いことと初日は混雑することから
一日ずらすこととなった。
しかし、訪れてみると大盛況状態!
うれしい事だが、一瞬ウォッ!と思ってしまった。(笑)
見知らぬ方ばかりなので足元をパチリ。
この規模の会場だからこそ撮れる画であ〜る。(^^)b
右はおなじみトンボの田中さん
ちょうど人の波が引いた時に来場された。
この後は波が引くことはなく、
「ご無沙汰!」の声が会場中で聞こえてくることとなった。
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モンゴルをいろいろな角度から見せてくれる清水さん。
今回の写真展名「轍」から
車輪→車と発想された方は少なくないだろう。
テーマはその発展系で車→移動手段というものである。
モンゴルの民主化から30年。
清水さんが旅を始めて25年。
ほぼ、その変遷を見てきたといっても過言ではない。
旅を始めた頃、
旧ソビエト連邦製のまん丸目玉のかわいい車が
”道”の主役となっていた。
それが今ではゲルの横にはプリウスが止まっているという。
しかし、どんなに手段が変わっても
モンゴルの大地に道が作り続けられることは
今も昔も変わらないのだろう。
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清水さんの旅は陸路が多い。
なぜなら、雄大な大地、緩やかな時間、
そして人々のあたたかさを実感できるからだそうだ。
また、過酷な土地への移動は現地で生活する人々に倣う。
なぜなら、それが一番ベスト(ベター)な事だからだ。
郷に入っては郷に従えとはよく言ったもので、
広大な土地を何の知識もなく移動すれば
命の危機にも陥ってしまうことだろう。
会場では展示の締めくくりに、モンゴルを渡る教訓が
楽しくユニークな文言で書かれている。
いや、たぶんこの著者としては、
いたって、すこぶる真面目に書いた言葉なのだと思うが
独特な調子が「フフフッ」と笑みをもたらしてくれる。
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会場では、今回の写真展の写真集が販売されている。
冊子の上にはちょこんとまん丸目玉のミニカーが乗っている。
そう、モンゴルで走っていた車種のミニカーだ。
清水さん曰く、各国探しに探してやっと手に入れたものらしい。
「ネットでは買えなかったの?」という問いも出たのだが、曰く・・・
「そぉ〜れは、やっぱり味気ないってもんでしょー」と
笑いながら答えていた。
写真集は、希望するとサインが入る。(左下)
今回はモンゴルで使うキリル文字でのサイン。
読めないが、なんだかカッコ良かった。(笑)
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ここからは、ちょこっと裏話。
ページTOPの写真は、できる限りご当人に登場いただいている。
今回も、ご登場願ったのだが最初の一枚は清水さんがとった手を下ろしたポーズ。
理由は、写真が見えなくなるから。
最初は動きをつけようとしていたようだが、下ろしたポーズに落ち着いたみたいだった。
そして、もう一枚、珍しくこちらからお願いしてポーズをつけてもらったのが今回のTOPである。
最初の清水さんの動きを見て思いついたわけだが、意図は「変遷」。昔(右)と今(左)である。
「小さい画像で判るかいっ!」とツッコミも入りそうだが、右には馬やトナカイといった動物に乗った写真が
左には自動車と荷車の写真が飾られている。
マスク姿はご時世ということでアシカラズ。
今後もこのスタイルになっていくだろう。
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今回は移動手段を透してモンゴルの変遷を写し出した。
今まで変わってきたようにこれからも変わってゆくのだろう。
良いことかもしれないし、そうでないかもしれない。
答えは永い年月の先にでることだろう。願わくばやさしい未来でありますように。
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