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会場に入ると広い空間に
ゆったりとした旅の道しるべがある。
それは誰かへの道案内というわけではなく、
写真家 清水哲朗の作った”道”である。 |
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会場は一目で見渡せる空間になっている。
そこに大きなパネルが並べられているためか、
圧巻!というより懐の大きな土地が受け入れてくれているような
ゆったりとした空気が流れている。
中央にはソファーが置かれており、
一枚一枚を鑑賞したあとは、ここに座って
会場に満ちる全体の空気を味わうのも一興ではないだろうか。 |
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初日とあってか、雨模様にもかかわらず
来場者が途絶えなかった。
なかには、悪天候の方がユックリ見られるかも?と
期待しながら来られた方もいるかもしれない。
会場も広いのでそれぞれにゆったりと
作品を堪能されていたようだ。 |
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今回の写真展はオリンパスのHP内にある
「Professional Photographers' DIARY」から
抜粋されたもの。
WEBでは他にも写真が公開されているため、
会場でもAnotherCutとして
液晶モニターにスライド表示されている。 |
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また、中央のソファーには、
今回旅したルートが付箋で記されている。
ただし、中国発行の地図なのでわかりにくい時は
ご本人に聞いた方が早いかもしれない(苦笑) |
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中国に住むの民族は非常に多い。
こと国境付近にはいろいろな民族や文化が混じり合っている。
今回の写真展はそんな文化の流れを追って旅したものである。
中には社会問題をふと思い出させる場面も
観る側の気持ちによっては無いとは言い切れないが、
そういう数ある事がらの一部も文化のひとつと言えるのだろう。
なぜなら、そういう変動を繰り返して
歴史や文化というものが作られていくのだから。 |
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これらは、今回のルートを辿った地図。
北京を起点としてまずは、ロシアとの国境付近、
そしてモンゴルとの国境。
少し離れて、西の国境線へと足を運んだそうだ。
2回に分けて旅したため、
中継地としてのモンゴルにもルートが記されている。 |
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今回の写真展で特に面白かったのは
文化の違いを如実に表す看板。
国境をロシア・モンゴル・カザフスタン
キルギス・タジキスタンなどと接しているためか、
中国語以外の文字表記がされている。
まさに他民族の土地ならではというところか。。。 |
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左は今回の写真展案内に使用された写真。
これを初めて目にする方の場面に
出会うことができたのだが、
たいていの方が色の派手さに驚いていた。(笑) |
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私が清水写真の特徴と感じることのひとつは、
相手の懐に飛び込んでいること。
室内でも店やどこかの会場ではなく、
「家庭」に入り込み溶け込んで
その土地で生活を営む人々の
普段着の顔を写し止めている気がする。
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また、もうひとつ特徴と感じるのが子供。
ご本人いわく、子供好きだという。
そのせいもあってか子供達の表情が、
同じ年頃の友達に向ける喜怒哀楽に等しい
感情のように見える。
もっとも、一緒になって遊びながら
時折、写真家に戻るらしいので(笑)、
子供達にとっては大人の外見をもった
本当の子供なのだろう。(^-^)
左の写真も一見、
通りすがりのストリートスナップに見えるが
次の日、偶然とはいえ出会うことができ
「花は売れたか?」「もちろんだよ!」などと
喜びを分かち合ったそうである。 |
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写真展の醍醐味は人とのコミュニケーション。
もちろん、撮影者にとって・・・である。
観る側にとってもウラ話など興味深いのだが、
いろいろな感想が聞けるのが楽しいという。 |
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良いことも悪いことも、好きも嫌いも、
すべて、真心のメッセージである。
礼節的に言葉は選ぶ必要はあるけれども、
素直な感想が作品を見せてもらった者ができる
とっておきのお礼ではないだろうか? |
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写真展と同時期に発売されたのが、
この「モンゴリアンチョップ」。
清水さんのHPモンゴリアンチョップの
旅日記がまとめられたもの。
いろいろな執筆業も行う作者ゆえか、
テンポ良く文字が連なっている。
なかなかお茶目な話もあり、モンゴルが舞台となった
珍道中物語・・・と感じてしまった。(笑) |
この日はデジ侍仲間 岡嶋和幸さんの写真展終了日。
会場は違えど写真展のバトンリレーと
言ったところだろうか。(笑)
撤収後に会場へ来られたので
お二人の本をそれぞれ持ってパチリ♪
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ユックリとおおらかに旅を楽しんできたよ!と
語りかけてきているような会場の空気。
大陸ならではの国境線。
地面は続いていて国は違うこの環境を、
子供のように好奇心旺盛な眼が見てきた記憶である。
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この後は、大阪会場。
ぜひ、魅力的な中国を身近で!!
会期: |
2008年5月15日(木)〜28日(水) |
場所: |
オリンパスギャラリー大阪 |
開館時間: |
10:00〜18:00
最終日15:00まで |
休館: |
日曜・祝日 |
交通: |
●地下鉄四つ橋線「本町」駅下車 徒歩1分 |
住所: |
大阪市西区阿波座1-6-1 野村不動産西本町ビル |
電話: |
06-6535-7911 |
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