清水哲朗 写真展
「BORDER 〜中国・国境線を行く〜」撮影記
清水 哲朗さん編
内部の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
デジ侍の一人、清水哲朗さんの写真展に行ってきました♪
清水哲朗 写真展 「BORDER 〜中国・国境線を行く〜」

開催期間 2008年4月10日(木)〜16日(水)
開催時間 月〜土曜日10:00〜18:00 (最終日15:00まで)
定休日 日曜日・祝日
開催場所 オリンパスギャラリー東京
  東京都千代田区神田小川町1-3-1
   NBF小川町ビル(旧小川町三井ビル)

●都営地下鉄新宿線「小川町」駅
  A6エレベーター出口より0分、地上出口A6より徒歩1分
●東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅
  地上出口B6より徒歩1分
●東京メトロ丸の内線「淡路町」駅
  地上出口A4より徒歩2分

Tel.03-3292-1934

デジ侍のひとり、清水哲朗さんの写真展。
今回は中国・国境線の旅物語です♪

会場に入ると広い空間に
ゆったりとした旅の道しるべがある。
それは誰かへの道案内というわけではなく、
写真家 清水哲朗の作った”道”である。
会場は一目で見渡せる空間になっている。
そこに大きなパネルが並べられているためか、
圧巻!というより懐の大きな土地が受け入れてくれているような
ゆったりとした空気が流れている。

中央にはソファーが置かれており、
一枚一枚を鑑賞したあとは、ここに座って
会場に満ちる全体の空気を味わうのも一興ではないだろうか。

  
初日とあってか、雨模様にもかかわらず
来場者が途絶えなかった。
なかには、悪天候の方がユックリ見られるかも?と
期待しながら来られた方もいるかもしれない。

会場も広いのでそれぞれにゆったりと
作品を堪能されていたようだ。
今回の写真展はオリンパスのHP内にある
「Professional Photographers' DIARY」から
抜粋されたもの。

WEBでは他にも写真が公開されているため、
会場でもAnotherCutとして
液晶モニターにスライド表示されている。
また、中央のソファーには、
今回旅したルートが付箋で記されている。
ただし、中国発行の地図なのでわかりにくい時は
ご本人に聞いた方が早いかもしれない(苦笑)
中国に住むの民族は非常に多い。
こと国境付近にはいろいろな民族や文化が混じり合っている。
今回の写真展はそんな文化の流れを追って旅したものである。

中には社会問題をふと思い出させる場面も
観る側の気持ちによっては無いとは言い切れないが、
そういう数ある事がらの一部も文化のひとつと言えるのだろう。
なぜなら、そういう変動を繰り返して
歴史や文化というものが作られていくのだから。
これらは、今回のルートを辿った地図。
北京を起点としてまずは、ロシアとの国境付近、
そしてモンゴルとの国境。
少し離れて、西の国境線へと足を運んだそうだ。

2回に分けて旅したため、
中継地としてのモンゴルにもルートが記されている。
今回の写真展で特に面白かったのは
文化の違いを如実に表す看板。
国境をロシア・モンゴル・カザフスタン
キルギス・タジキスタンなどと接しているためか、
中国語以外の文字表記がされている。
まさに他民族の土地ならではというところか。。。
左は今回の写真展案内に使用された写真。
これを初めて目にする方の場面に
出会うことができたのだが、
たいていの方が色の派手さに驚いていた。(笑)
私が清水写真の特徴と感じることのひとつは、
相手の懐に飛び込んでいること。
室内でも店やどこかの会場ではなく、
「家庭」に入り込み溶け込んで
その土地で生活を営む人々の
普段着の顔を写し止めている気がする。
また、もうひとつ特徴と感じるのが子供。
ご本人いわく、子供好きだという。
そのせいもあってか子供達の表情が、
同じ年頃の友達に向ける喜怒哀楽に等しい
感情のように見える。

もっとも、一緒になって遊びながら
時折、写真家に戻るらしいので(笑)、
子供達にとっては大人の外見をもった
本当の子供なのだろう。(^-^)

左の写真も一見、
通りすがりのストリートスナップに見えるが
次の日、偶然とはいえ出会うことができ
「花は売れたか?」「もちろんだよ!」などと
喜びを分かち合ったそうである。
写真展の醍醐味は人とのコミュニケーション。
もちろん、撮影者にとって・・・である。
観る側にとってもウラ話など興味深いのだが、
いろいろな感想が聞けるのが楽しいという。
良いことも悪いことも、好きも嫌いも、
すべて、真心のメッセージである。
礼節的に言葉は選ぶ必要はあるけれども、
素直な感想が作品を見せてもらった者ができる
とっておきのお礼ではないだろうか?
写真展と同時期に発売されたのが、
この「モンゴリアンチョップ」。
清水さんのHPモンゴリアンチョップの
旅日記がまとめられたもの。

いろいろな執筆業も行う作者ゆえか、
テンポ良く文字が連なっている。
なかなかお茶目な話もあり、モンゴルが舞台となった
珍道中物語・・・と感じてしまった。(笑)
この日はデジ侍仲間 岡嶋和幸さんの写真展終了日。
会場は違えど写真展のバトンリレーと
言ったところだろうか。(笑)
撤収後に会場へ来られたので
お二人の本をそれぞれ持ってパチリ♪


ユックリとおおらかに旅を楽しんできたよ!と
語りかけてきているような会場の空気。
大陸ならではの国境線。
地面は続いていて国は違うこの環境を、
子供のように好奇心旺盛な眼が見てきた記憶である。
この後は、大阪会場。
ぜひ、魅力的な中国を身近で!!
会期: 2008年5月15日(木)〜28日(水)
場所: オリンパスギャラリー大阪
開館時間 10:00〜18:00
最終日15:00まで
休館: 日曜・祝日
交通: ●地下鉄四つ橋線「本町」駅下車 徒歩1分
住所: 大阪市西区阿波座1-6-1 野村不動産西本町ビル
電話: 06-6535-7911


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