会場は、アイデムフォトギャラリー「シリウス」。
心地よい距離感のある一空間である。
変形的ではあるが、ほぼ一目で見渡せ、
さほど大きくはない作品が小気味よいテンポで並び、
ほっこりノンビリほわほわとした空気感を醸し出している。
場所は、新宿御苑駅にほど近いビルにあり、
ビル正面左手の外階段から
会場入り口のドアへとつながっている。
若干、奥まっているため
見つけづらいかもしれないのでご注意を。
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初日は1月5日。お正月明けである。
仕事始めだった方も多かったことだろう。
それでも、伺ったお昼過ぎ以降、
ほとんど人が途切れることがなかった。
お知り合いで、目指して来られる方も多かったが、
場所がらか銀座同様、
ギャラリー巡りと思われる方も多かった。
また、モンゴルにちなんだ写真展なこともあってか
在日モンゴル人の方も来られていたという。 |
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今回のテーマは「イネーフ」。
モンゴル語で「笑う」という意味だそうだ。
笑顔=テーマ、という主旨ではなく、
「笑顔になる素」を探してみよう!ということである。
”清水哲朗写真展”でいうところの、
『「ひだまり」モンゴル編』といったところだろうか。
スナップ・ポートレート・風景etc..なんでもあり!である。
つまりは、本人の興味の行先がとても多いということなのだろう。
全体の空気は、肩の凝らない、ほっこりほわほわとした感じだが、
作品自体は、どちらかというとシャープで、
押し出しすぎないインパクトのある作品といった感じである。
付いているキャプションは軽妙で
思わず「フフフッ♪」と笑ってしまうものも少なくない。
一見マジメそうな本人と(実際まじめな方なんですが・・・)
ユーモアに富んだおちゃめなコメントのギャップを
ひそかに楽しんでみるのも一興である(笑)
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左の作品撮りに熱中している時、
ガサッというすぐ後ろの音に驚いて振り返ると
バンビも驚いてこちらを見ていたという。
三脚を据えて静かに撮っていたせいか、
バンビは清水さんを森の木々と勘違いしていたようだ。(笑)
会場内でそれを表現しようと、
一生懸命にバンビの人形を探したという清水さん。
作品正面から少し離れたところに置いておいたのだが、
見事に!みなさんスルーされていったという。(苦笑)
ページTOPの写真をお願いしたところ
かなり残念がっていた清水さんは、このネタでいこう!!
・・・とできあがったのが冒頭の写真。。。
いやーー、このお方・・・毎度ナニかしらヤッてくれます。(^_^)
いつも楽しいんですけどね。(笑) |
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会期は2週間。その間ずっと会場にいらっしゃるそうである。
いろいろな質問、感想、雑談・・・
すべてがこれからの糧となるのだろう。
多くの来場者とこまめに言葉を交わされていた。
モンゴルに縁のある方は懐かしそうに、
あるいは、まだ見ぬ土地を興味深げに、
来場者の方々も作品を見ながら
作者との語らいを楽しんでいるようであった。
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モンゴルの「ひだまり」編。
前回のモンゴルとは真逆といっても良い
肩の力を抜いたお散歩気分な今回の写真展。
異邦人ではなく、慣れ親しんだ隣人の視線の先がここにあった。
生活民ではなく、また”旅行者”でもない
どちらの視点も持つ者の「イネーフ」の素である。
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