川合 麻紀写真展
「FLOWERS」
撮影記
川合 麻紀さん編
内部の撮影は許可をいただいて、掲載しています。
デジ侍の一人、川合麻紀さんの写真展に行ってきました♪
川合 麻紀写真展 「FLOWERS」


開催期間 2006年6月8日(木)〜6月15日(木)
開催時間 10:00〜18:00(休館日なし・入場無料)
開催場所 JCIIフォトサロン・JCII CULB25
〒101-0021
東京都千代田区一番町25番地JCIIビル地下1F

(営団地下鉄半蔵門線・半蔵門駅下車4番出口から徒歩1分)
Tel.03-3261-0300
URL http://www.jcii-cameramuseum.jp/

姫侍こと、川合麻紀さんの写真展に行ってきました。
実は、前回レポートさせてもらったのがまるまる一年前。
なんたる奇遇!なのかどうかはほんにんのみぞ知る?!ところですが、
何はともあれ、私にとっては感慨深いレポートとなりました♪


今回の作品群は、花。
アマチュア時代から撮り貯めたもので
以前2004年に開催された写真展の作品を
紙を変えて展示されている。

前回は和紙、今回は画材紙でのプリント。
紙質が変わると、雰囲気もガラッと変わるため
絵柄自体というよりも、
仕上げによる楽しみ方を
提唱されている写真展に感じた。
花といっても、いわゆる「ネイチャー」と呼ばれるものではなく、
自室をスタジオ代わりにした「テーブルフォト」。
自然の中にある存在感とはまた違った、
どちらかというと、絵画的なそれでいて写真的でもあるという
不思議な空間になっている。

私は残念ながら2004年の写真展には行けなかったのだが、
自分でも和紙にプリントするので、違いを想像するに、
かなりの印象の差があるのではないかと思う。

個人的には、きれいにピントのある写実的な部分と
(写真だから当たり前なのだが…笑)
ボケとハイライトに飛ぶグラデーションによる
水彩画のような絵的質感が、
作者が撮り始めた当初に画材紙を選んだことからも、
和紙よりも、より効果的に作者の意図を
反映させているのではないかと想像する。
会場の雰囲気はこんな感じ。
一見「絵画展」といった印象も受ける。(笑)

現に、目指して来られた方ですら、
「間違って入ったかと思っちゃった」
と苦笑されてた場面もあった。

来場されたほとんどの方の感想が、
「水彩画のような・・・?」と、
不思議感を感じられていたようだ。

中には、有名な百科事典の
紹介絵を思い出された方もいた。

今回は立体的写実的な画と、
雰囲気を色で表す表現的な画が
同じトーンの中で混在している。
今回も平日にもかかわらず、
多くの来場者が足を運ばれたようだ。
中には、お仕事の休憩中に
駆けつけてこられた方も。。。
平日なので、多少間歇的ではあるが、
絶え間ない印象があった。
アフリカの写真が印象深い方には
淡いタッチの作品が新鮮に映ったかもしれない。

また、一般的な花写真を思って来場すると、
とまどいに似た異空間に入り込んでしまうかもしれない。(笑)
そんな雰囲気の中、作者は来場者といろいろな話で盛り上がっていた。
今回の作品には、名刺大のキャプションが添えられている。
それが全て一律ではなく、花言葉であったり、誕生花の紹介であったりと
それぞれに違うのが、面白いのと同時に、作者の作品への愛情が感じられた。
また、キャプションも画材紙なので、旅館のさりげない気配りのごとく、作品に華を添えている。