会場は、目黒にある「ギャラリーコスモス」。
こじんまりとした、隠れ家的空間である。
以前ここに、デジ侍の写真がズラリと並んだことがあるのだが、
今回は吉田さん作品が、ゆったりと配置されている。
|
|
|
|
|
駅前の喧噪から少し離れているせいか、隠れ家的な場所柄か、
運が良ければ、かなりユックリゆったりと見ることができる。
時には空間丸ごと独り占め!も可能かもしれない。
ただし、賑やかな時は、作品に当たらないよう気をつける必要もあるのでご用心!(笑)
ちなみに、ご本人は26・27日のみ在廊予定のようである。 |
|
|
|
吉田さんがライフワークとして撮られているものが
世界各地にある巨樹。
その巨樹にある神々しい癒しの空間に魅了されているという。
縁あって訪れたアンコールの遺跡群に感じたものが
同種の空気、空間だったそうだ。
その静謐な神々しさをそのまま写真に収めたいと
創りあげたのが今回の作品たちである。
|
|
|
どうすれば、この神々しさをそのまま写し撮れるか?
そこで取ったのがマルチフォトステッチと名付けた方法である。
1600万画素相当のデジタルカメラで撮影した画像を
50〜100枚つなぎ合わせることで、上下左右・奥行きに至るまで解像感のある、
精緻に仕上げた作品を創りあげたものが今回の作品群となる。
|
|
写真では判りづらいが、大判のプリントのごく一部でも
細かいディテールがはっきりと見てとれる。
中心だからというものではなく、隅々にいたるまで、
目で見るとこんな感じかも?と思わせる描写である。
・・・と、感じてはいるものの、実は目の悪い私には、
鑑賞距離だとぼやけてしまい、はっきり見るには全体が見られない・・・
といった、なんとももったいない状況でもあった。(苦笑)
|
<拡大>
|
|
|
|
<拡大> |
|
|
|
|
|
|
昼間は観光地として賑わうアンコールの遺跡群。
しかし夕闇とともに満ちてくる気配は、静謐な神々しさで圧倒すると同時に
浄化するがごとく、静かに周囲のものを癒していくという。
それは、長いながい年月にも堪え忍んだものに宿る独特の気配なのだろう。
もしかすると人には判らないだけで、神さまのような存在が誕生していたりして。。。
そんなファンタジックな想像をしてみながら
会場にある遺跡を巡ってみるのもおもしろいかもしれない。
|
|